あいさつ
岩手県小学校長会
会長 川 村 憲 弘
どうぞよろしくお願いいたします。
多大なるご尽力とご貢献、さらに私ども後輩への温かなご指導やご支援を賜りましたことに心より敬意と御礼を申し上げます。
このような状況を踏まえ、校長として、また本会会員として、大切にしたいと考えることを三点伝えさせていただきます。
初めに、県小学校長会 会員同士をはじめとする様々な「つながり」を大切にしたいと考えます。校長自身が元気であるために、悩みや困り感を共有し、語り合うことで、日々の判断や決断の一助とし、学校経営や教育活動の活性化を図りたいと考えます。
また、各地区校長会や行政、関係機関等とのつながりも大切です。
昨年度末、大船渡市で山林火災が発生しました。被害は甚大で多くの方が被災され、現在も避難所での生活を続けている方もいらっしゃると聞いております。心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈りいたします。県校長会では、気仙地区の校長会と連絡を取り、被災した地域や学校の様子について情報を集め、全県に発信しました。被災した学校からは、厳しい状況の中、同じ気仙地区や県内各地から支援物資や励ましが届き、大変心強く感じたとの声をいただきました。今後も、思いを寄せ合い、思いを一つにし、目指すべき教育の方向性を確認しながら、互いの取組や各地区の情報交換に努めていきたいと思います。
さらに、行政や関係機関とのつながりも大切にしていきます。教育行政の一翼を担うという認識のもと、様々な現場の声や各種調査の分析結果を着実に届けることを通し、学校経営の充実や教育環境の改善を図っていきたいと思います。
二つ目に大切にしたいことは、我々が「学び続け、学び合うこと」です。校長自らが学び続け、互いに学び合える校長会でありたいと考えます。
教育は、教師と子どもたちとの全人的な触れ合いの中で、人格の完成を目指し、一人一人の子どもたちの可能性を引き出し、成長を促すという営みです。ゆえに教師には、自己の使命を深く自覚し、絶えず研究と修養に励むことが求められています。校長会が持つ、学び合いの機能を最大限活用し、教職員のリーダーとして、教育に関する動向を的確にとらえ、最新の情報を得たり、他校の実践から積極的に学び合ったりする姿勢が、私たち校長に求められています。そして、互いの思いや教育観、学校経営の実践を語り合うことで、確かな 判断力と決断力につなげていきたいと考えます。校長自身が積極的な学びの姿を示し、他の教職員のより良い範となり、意欲と活力に満ちた創造的な職場づくりを推進していきたいと思います。
三つ目に大事にしたいことは、「魅力ある教職員を育てること」です。
一人一人の教職員が確かな指導力を身に付けることで、子どもたちが大きく成長し、その成長する姿を見ることが、教職員のやりがいや充実感、達成感、職場への所属感を高めることにつながります。
子どもたちの未来を育む中で、子どもたちの成長を身近で感じ、その瞬間に立ち会うことができるという、この仕事の魅力を伝えながら、存分に個々の教職員の力を引き出していきたいと考えます。そして、子どもたちの笑顔とともに、教職員の笑顔を増やすことで、活力ある教育活動、魅力ある学校経営の推進を 目指していきたいと思います。教員不足や復興教育への意識の低下など、様々な課題を抱える中、私たち校長は、岩手の教育をつくり、発展させていく教職員の人材育成に正面から向き合い、共に考えていきたいと思います。
各学校の最高責任者として、児童一人一人、教職員一人一人を大切にした学校経営を推進するとともに、校長同士のつながりを大事にしながら、岩手県の学校教育の充実・発展のために、全力で職務の遂行に努め、最大限努力していくことを確認し合いたいと思います。 多くの皆様のご支援とご協力をお願いいたします。